月刊教報 みのぶ誌 2024年7月号

 こちらでは「みのぶ誌」掲載記事の一部をご覧いただけます。

祖山時報

伊豆御法難会 2024年5月12日
 午後1時より棲神閣祖師堂に於いて、豊田布教部長導師のもと、池上庶務部長、松本共栄部長が副導師として列座し、在院生、僧道実修生が出仕して、伊豆御法難会が執り行われた。
 伊豆御法難会は、弘長元年(1261)日蓮聖人が伊豆に流された事跡を偲ぶ法会である。
 日蓮聖人が天変地異などによる苦しみから人々を救おうと『立正安国論』を鎌倉幕府に上呈し、浄土宗を批判したことで、幕府は日蓮聖人を伊豆に流罪にした。相模灘の岩場「俎岩(まないたいわ)」に置き去りにされた日蓮聖人は地元の漁師、船守弥三郎により救われたと伝わる。この法難は、四大法難といわれる日蓮聖人が遭われた4つの大難の一つでもある。
 法要後には、橋爪一明身延山布教師による法話が行われた。

宗祖御入山会 2024年5月17日
 午後1時より棲神閣祖師堂に於いて、持田日勇法主猊下大導師のもと、浜島総務、長谷川財務部長が副導師として列座し、在院生・僧道実修生が出仕して、宗祖御入山会が執り行われた。
 宗祖御入山会は、日蓮聖人が身延山に入られたことを記念する法会である。日蓮聖人は鎌倉幕府に対して『立正安国論』の献進と、龍口法難の前後の諫暁、佐渡流罪を赦免された後の直諫をもって「三度の諫め」としている。鎌倉幕府に3回の諫暁をされるも受け入れられなかった日蓮聖人は「三度国をいさむるに用いずは、山林にまじわれ」という故事に倣い、領主波木井実長公の招きにより、文永11年(1274)5月17日に身延山に入られた。
 法要後には、池上庶務部長による法話が行われた。

第一期信行道場修了・教師認証式 2024年5月19日
 朝勤後、棲神閣祖師堂に於いて、日蓮宗管長大本山池上本門寺菅野日彰貫首大導師のもと、池上庶務部長、長谷川財務部長、松本共栄部長、宗務院より川久保教務部長が列座し、信行道場主幹浜島総務が参列して、第一期信行道場修了・教師認証式が執り行われた。
 法味を言上した後、新たに教師となった道場生に修了証、認証書、記念品が授与され、道場生代表が謝辞を述べた。その後、菅野管長による訓諭で「僧侶にとってお経と布教と掃除が基本であり、お経とは、法華経を体得することであるが、日蓮聖人がどのように受け止められたかを学ぶこと。布教とは、口先だけではなく、日常の勤行での後ろ姿で法を説くこと。掃除とは、内外の掃除は勿論、自らの心の垢、塵を掃除すること」と述べられた。
 式終了後、本堂前に於いて、菅野管長を囲み記念撮影が行われた。

実践布教研究会 2024年5月22日~24日
 5月22日より24日までの3日間、身延山信徒研修道場に於いて、仏教伝道協会主催による実践布教研究会が開催された。
 実践布教研究会では、仏教教団の各宗各派の僧侶が参加して、唱題行や水行、講話を通じ、日蓮宗の僧風を学んだ。
 22日午後3時より棲神閣祖師堂に於いて、浜島典彦総務導師のもと、開講式が執り行われた。その後、持田日勇法主猊下より御経頂戴の儀を賜った。また、持田法主猊下は挨拶で「身延山には御題目の功徳が満ちあふれている。吹く風に、流れる水の音に、朝のお勤めにおける大きな太鼓の音に、御題目の功徳を感じて頂きたい」と述べられた。
 また、御廟所常唱殿に於いて、浜島総務導師のもと、唱題行が行われた。
 23日は身延山からは豊田慈證布教部長が高座に登り、「高座説教」が披露され、身延山大学からは望月真澄特任教授により「身延山という霊場」と題して講話が行われた。

日蓮宗海外開教師先師納骨式 2024年5月23日
 午後2時より御廟所海外開教先師顕彰碑前に於いて、長谷川日蓮宗宗務院伝道部長導師のもと、影山信雄上人(法号:大慈院日揖上人)の納骨式が執り行われた。
 影山上人は、平成3年より韓国布教を志し、韓国京畿道廣州市にある大韓佛教寶土寺の開山に尽力され、令和3年4月29日に遷化された。
 納骨式には韓国より寶土寺主任禹法顕上人をはじめ信徒の皆さん、有縁の各聖各位、身延山からは松本共栄部長が参列して、大慈院日揖上人に報恩の誠を捧げ、増円妙道を祈った。
 導師を務められた長谷川伝道部長は「影山上人は御祖師様と共に皆さんを見守ってくれる」と挨拶し、信徒の皆さんを励まされた。

第二期信行道場入場式 2024年5月27日
 午前10時より棲神閣祖師堂に於いて、信行道場化主の持田日勇法主猊下大導師のもと、道場主幹の浜島総務、池上庶務部長、山本輪番事務長・法務部次長、宗務院より川久保教務部長が列座して、第二期信行道場入場式が執り行われた。
 法味を言上した後、化主猊下より「修行とは自らのためにあるのではなく、他を利するためにある。その事をしっかりと心に留め、訓育部の先生方の指導を素直に真剣に受けとめ、修行に励まれることを願う」と訓辞を賜った。その後、道場生代表による宣誓が行われ、閉式となった。
 道場生は、6月30日までの35日間の修行に入った。

宿坊料理に舌鼓

お膝元を歩く

教箋

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