shitatsuzumi2404
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毎年二月に岸之坊で行われているのが、身延町の特産品であるあけぼの大豆を使った味噌造りだ。仕込んでから低温で二年間熟成させてやっと食べ頃になるという、手間と時間を費やした味噌である。その味噌を堪能できるのが「菜の花の湯葉巻き」だ。 菜の花はたっぷりの湯で軽く塩ゆでして、水気をよく絞っておく。菜の花の向きを揃えて、広げた生湯葉   できつく包み、一口程度の大きさに輪切りにする。手作りの味噌に砂糖と酒を加えて火にかけながらよく練り、最後に柚子の絞り汁を加えて柚子味噌を作る。これを湯葉巻きに掛け、白ごまを散らした。コクのある風味豊かな柚子味噌が、菜の花の甘みとほろ苦さを引き立てる。湯葉のなめらかな舌触りも魅力。シンプルでありながら味わい深い、鮮やかで春らしい一品だ。―菜の花の湯葉巻き―宿坊舌料理鼓に―岸之坊―☎0556-62-0072〒409-2524山梨県南巨摩郡身延町身延3591一泊二食付き 11,000円(税込み)~https://kishinobo.jp/本文読み上げ

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