月刊教報 みのぶ誌 2024年10月号

 こちらでは「みのぶ誌」掲載記事の一部をご覧いただけます。

祖山時報

第三期信行道場入場式 2024年8月8日
 午前10時より棲神閣祖師堂に於いて、信行道場化主の持田日勇法主猊下大導師のもと、池上庶務部長、長谷川財務部長、山本輪番事務長・法務部次長、宗務院より川久保教務部長が列座して、第三期信行道場入場式が執り行われた。
 法味を言上した後、化主猊下より「修行は厳しいのが当たり前、9月11日には晴々とした自信を持った顔で信行道場を出て来てほしい」と訓諭を賜り、修行の成満が祈られた。その後、道場生代表による宣誓が行われ、35日にわたる修行に専心することを誓い入場式を終了した。

戦没者英霊施餓鬼会 2024年8月18日
 午後1時より仏殿納牌堂に於いて、持田日勇法主猊下大導師のもと、浜島総務、青山法務部長が副導師として列座し、在院生、僧道実修生が出仕して、戦没者英霊施餓鬼会が執り行われた。
 この法要は太平洋戦争に於いて犠牲となられた全ての英霊に対して回向供養を施すとともに、世界の恒久平和を祈るためのものである。
 副導師を務められた浜島総務、青山部長は、堂内に起てられた卒塔婆に向け、灑水供養をされた。法要が進み、唱題が始まると式衆が行道し、施餓鬼壇を三匝しながら、立幡・灑水・焼香の供養を行った。
 例年は、第三期信行道場生が総出仕しており、式衆だけでなく、法要の準備や司会進行などの諸役も務めている。本年は、新型コロナウイルス感染予防として、信行道場生の出仕を見送り、在院生、僧道実修生が出仕して、英霊へ供養を捧げた。

三重県日蓮宗青年会修養道場 2024年8月19日~21日
 三重県日蓮宗青年会主催の修養道場参加の皆さんが来山した。
 久遠寺の朝のお勤めに参列して、輪番奉仕を行い、奥之院思親閣を参拝した。
 持田日勇法主猊下は輪番委嘱式の挨拶で「身延山でお唱えした御題目をこれからの生きる力とし、ご精進頂きたい」と述べられた。
 一行は2泊3日の日程で、西谷にある身延山信徒研修道場に宿泊して、唱題行、作文、レクリエーションなど修養を積んだ。

峡南教育研究協議会臨地研修 2024年8月22日
 峡南教育研究協議会中西南部支会社会科教育研究会の皆さんが臨地研修として、来山した。
 午後3時半より、一行は山本輪番事務長・法務部次長による諸堂案内を受けた。

名古屋日蓮宗青年会 青少年と青年僧の集い 2024年8月22日~23日
 名古屋日蓮宗青年会主催の修養道場「青少年と青年僧の集い」に参加の皆さんが来山した。
 22日、奥之院思親閣を参拝した後、午後7時半より本堂に於いて、唱題行が行われた。唱題行に先立ち、池上庶務部長による法話が行われた。池上部長は、仏様の教えの詰まった宝珠の話をされ「今日から明日にかけ身延山で、皆には宝珠を見つけて頂きたい」と子供たちに夏休みの宿題を課した。
 翌日は、早朝より久遠寺の朝のお勤めに参列した。

松葉谷御法難会 2024年8月27日
 午後1時より棲神閣祖師堂に於いて、浜島総務導師のもと、豊田布教部長が副導師として列座し、在院生、僧道実修生が出仕して、松葉谷御法難会が執り行われた。
 松葉谷の御法難は、日蓮聖人が法華経を弘通するために受けた四大法難の一つである。日蓮聖人は『立正安国論』を鎌倉幕府の前執権北条時頼に献進したが、その内容は、他宗を捨て法華経に帰依するように進言したものであった。それにより、幕府や他宗を信仰する人々の怒りをかい、文応元年(1260)8月27日の夜、大勢の暴徒が日蓮聖人の住む鎌倉・松葉谷の御草庵に押し寄せ、火を放ち焼き殺そうと謀った。
 法要後には、町田英昭身延山布教師による法話が行われた。

丈六堂施餓鬼会 2024年8月28日
 午前11時より上ノ山丈六堂祖師堂に於いて、豊田布教部長導師のもと、布教部員、僧道実修生が出仕して、丈六堂施餓鬼会が執り行われた。
 提婆達多品の訓読が始まると、導師が施餓鬼壇に立幡・灑水・焼香の供養を施した。続いて、式衆、参列者も同様に行い、共に供養を捧げた。
 豊田布教部長は挨拶で「皆様方のお気持ちが各霊位、諸天に通じたと思う」と述べられた。

日蓮宗海外布教後援会 日蓮聖人御遺文全集奉納 2024年9月4日
 午前11時半より東渓閣に於いて、日蓮宗海外布教後援会事務局長木村順誠上人より、日蓮聖人御遺文全集英語版『WRITINGS OF NICHIREN SHONIN』を御奉納頂いた。
 近年、英語圏生まれの日蓮宗外国人教師の増加に伴い、時代と共に変化する言葉の言い回し、現在では使われない文法等を踏まえて、当初の英訳からより良い現代語版へ翻訳改訂した。
 また、この書籍は、世界各地からインターネットを通じ購入できる。

記念プレート贈呈式 2024年9月4日
 DOCOMOMO Japan(モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織)による「日本におけるモダン・ムーブメントの建築290選」に身延山久遠寺宝蔵が選定された。
 これを受けて、午後2時より本堂地階宝物館ロビーに於いて、選定記念プレート贈呈式が執り行われ、宝物館館長の豊田布教部長が記念プレートを受け取った。
 この宝蔵は昭和51年(1976)に日蓮聖人御入滅700遠忌記念事業のひとつとして新たに建設され、4月17日に落成したものである。設計は建築家の故内井昭蔵氏によってなされたもので、鉄筋コンクリート高床式2階建ての並倉(東蔵・西蔵)で、内部は永久的な史料保存のために全て木材によって構成されている。

宿坊料理に舌鼓

お膝元を歩く

教箋

無料ためし読みのご案内と購読のおすすめ

 法華経の解説・祖山での出来事などをご紹介する月刊教報「みのぶ」誌を数量限定で無料頒布しております。
 定期購読をご検討の方、お知り合いにお勧めされる場合などにご活用ください。
 (お一人一冊まで。複数月にわたる繰り返しのご注文はお断りする場合がございます)
 身延山久遠寺オンラインからお申し込みください。

月刊教報 「みのぶ」誌
 B/5判、52ページ(本文48ページ+表紙)、オールカラー
 一部 250円/1か年 3,000円(送料共)