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育恩の峰より
奥之院思親閣別当 池上 玄裕
謹賀新年(みのぶ誌2013年2月号より)

 平成25年を迎え、皆様明けましておめでとうございます。本年も思親育恩の霊地、かつては蓮華の峰とも呼ばれておりました身延山山頂奥之院思親閣を宜しくお願い申し上げます。
 今年の三が日は好天に恵まれ毎日、日の出を拝むことが出来ました。日蓮宗新聞元旦号に富士山の初日の出の写真をご覧になられた方も多いかと思います。この写真は昨年の思親閣からの写真であり、久遠寺、七面山を精力的に写しているプロの写真家「鹿野貴司」様の作品であります。この写真と同様の富士山を連日拝ませていただき、今年こそ日本がこの太陽のように輝いて欲しいと、登り来る大日天子様にお祈り申し上げ、併せて世界平和をお祈りさせて頂きました。因みに今年の3月11、12、13日の3日間はダイヤモンド富士が当所から拝むことが出来ます。厳冬の早朝ではありますが昨年の3月は大変素晴らしいダイヤモンド富士が拝めましたので是非お越し下さい。
 今年も三が日は午前11時及び午後2時より恒例の「餅つき大会」が開催され、つきたてのお餅をこの時間帯に参拝された皆様には大変喜んで頂きました。最近はお餅は買って食べるものでありますが、ついて食べるお餅の美味しさを子供達に教えられたことに山務員一同喜んでおりました。このお山は、子が両親をはじめお世話になった方々を思い偲ぶお山でありますが、やはり親子仲良く餅つき大会に参加し、親と一緒にお餅をつく姿は微笑ましいもので日蓮聖人もこの姿を見ながら微笑んでいる事でしょう。この企画は来年の三が日も必ず行いますので、是非久遠寺同様、思親閣にもお参り下さい。また山頂からは富士山、駿河湾、北岳、八ヶ岳、七面山等も見えます。
 今年も思親閣を宜しくお願い申し上げます。