1. HOME >
  2. 奥之院 思親閣TOP >
  3. 育恩の峰より >
  4. バックナンバー >
育恩の峰より
奥之院思親閣別当 町田 英昭
就任のご挨拶(みのぶ誌2017年4月号より)

 この度、身延山第92世法主内野日総猊下より、奥之院思親閣第53代別当を拝命いたしました、身延山延寿坊住職、町田英昭で御座います。まだまだ修行も中葉の若輩にて、その重責を深く感じておりますが、別当職を拝命いたしましたからには、山務職員と共に、宗祖育恩の聖地の護持に精進して参りたいと存じます。
 さて私事で大変に恐縮ですが、師父是正上人が、平成元年より3か年、奥之院別当在任中に、私も3年間、当院に勤務した経験が御座いますが、四半世紀余りの時を経て、今再び同地に立ち感慨深いものが御座います。
 奥之院に山務員として勤務した後、身延山久遠寺に奉職して教報みのぶ誌の編集、写経会などの各種研修会、街頭布教、海外駐在、総務様の随身等々、種々の法務に従事させて頂きました。その経験を活かすには、まだ充分とは申せませんが、宗祖大孝の聖地の護持顕揚に努めると共に、奥之院を信奉されます、皆様方の心の拠り所として、更には宗祖日蓮大聖人の御心であります「知恩報恩」の祖意を、皆様方にお伝え出来ればと思っております。
 現在、日本は米国や中国に次ぐ経済大国に成長しましたが、その結果、豊かになりすぎた日本は、感謝の心が希薄化いたしました。
 前別当様は「母への手紙」報恩事業を推進されましたが、正しく感謝の気持ちを顕す、宗祖日蓮大聖人の御心に適う事業と存じ、当代にても推奨し「父母への手紙」を募集いたします。
 結びに、誌友の皆様方、奥之院を信奉されます皆様方の御多幸をお祈り申し上げますと共に、前別当同様に、ご支援ご厚情を賜りますようお願い申し上げ、別当就任のご挨拶と致します。

合掌
別当 町田英昭
執事 小松道成
会計 小松祐嗣
職員一同