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七面山別当より
別当 佐々木 延雄
二度目の別当に就任して(みのぶ誌2026年7月号より)
去る3月31日、七面山敬慎院に於て、身延山久遠寺法主猊下御名代豊田慈證副総務より、七面山第125代別当の辞令を頂いた佐々木と申します。
自身、20年前、第117代の七面山別当として就任以来二回目の別当となります。七面大明神様に給仕の誠を尽しなさいと、そして、御経とお題目を一生懸命唱えなさいと導かれて来たと思っております。
現実、七面山に於て勤務に着きますと、気力はあるのですが、体力が想像以上に落ちていること、20年前の記憶が完全に抜け落ちているなど、多くの事が判明しました。
山務員、従業員の方々、私を見守って下さるお上人様の助言を以て、動き出したと云うのが、現状であります。
4月就任以来、生活用水の確保が出来なかった事が一番の問題でした。七面山は、約2,000メートル級の山であります。冬の自然環境は、大変厳しい状態にあります。水源地から、建屋、浄化槽に水が上らない状態が、約2ヶ月半続き、大変難渋しました。それでも、七面山への参籠・参拝は途絶える事がありませんでした。そして、全国の信徒の皆様からの、飲水の奉納、ウエットティッシュ・アルコールタオル・からだふきタオルの提供と、言葉に尽せない程の感謝の気持ちであります。
七面大明神様に守って頂いている、大明神様と共に生きているのだと、肌で感じ取った数ヶ月でありました。
七面山に取りましては、一応の参拝状況が、完全ではないのですが、準備出来ました。七面山に登って生きる力が湧きました、明日に向かってしっかり生きます、と思って頂けますよう七面山職員と共に精進する所存です。
最後に、毎日夕勤後、若干の時間を頂いて、拝殿にて唱題行を、自由参加という形態で実践しております。参籠の一つの修行の思い出として、次のステップとして羽撃いて頂ける様に思っています。