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七面山別当より別当 長谷川 寛清
大祭に是非ご登詣を(みのぶ誌2010年9月号より)
 七面山には、一之池があり、七面大明神が祀られ、日々法華経の法味が言上されています。全国より信徒の方々がご登詣下さるのは勿論ですが、毎月18日の夜のお勤めには緊張が走ります。それは18日というのが、七面山にとって特別な縁日であるからです。
 七面山に六老僧の日朗上人と南部実長公が登詣され、一之池にて七面大明神をお祀りしたのが9月19日であります。七面大明神がお姿を現したことから信徒の崇拝が集まり、18日の夕勤から19日にかけて、古来より大祭が行われてきました。毎月の18日の夕勤がその月縁日であることは間違いありませんが、執事時代に月参りの信徒の方から不思議な話を聞きました。
 七面山の場所も分からない幼い兄妹が、ある時から自宅のご仏壇に竜神様が来たと言い始めたのです。親にはその姿が見えませんが、どうも兄妹にはその姿が毎日見えているようなのです。ところが毎月18日になると、竜神様がいなくなると言い出しました。どこにいって来られたのか、兄妹に聞いてもらうと、七面山本社に行ってご本体から大きな力を分けて頂いてきたとの答えでした。七面大明神のことを何も知らない兄妹の話でしたので、驚くと同時に縁日とはまさしく人々が勝手に創ったものでは無いのだと悟りました。
 全国の寺院、信徒の方々のもとには、七面大明神が勧請されておられます。それぞれのご神体が七面山本社のご本体に参集し、法華経の信徒を救う大きな力を得ているならば、こんな素晴らしい縁日はなく、山務員一同身の引き締まる思いです。そして一年の最も大切な日が、9月18日の七面山大祭であります。全国の七面大明神に縁あるご寺院、ご信徒の方々のご登詣を願っております。