2月18日の七面山本殿・和光門等改修報恩事業の発願より、準備を進め、いよいよ6月より本殿のうち、拝殿の破風の改修、幣殿部分の屋根替え、また釈迦堂、鐘楼の修理など第1期改修工事を着工いたしました。まずは尊い浄財をお寄せ下さった方々に心より御礼申し上げます。東日本大震災の被害の中、多くの信徒の方々に浄財のお願いをすることは、誠に申し訳なく思っております。しかしながら、大きな揺れのあった茨城県、栃木県など関東近県の方々はもとより、岩手県、宮城県、福島県からも浄財をお送り下さった方がいらっしゃいます。その方々が口々に「七面大明神に御守護を頂きました。命を助けて頂きました」とおっしゃり、只々七面大明神の人々を救おうとされるお力に深く感激しております。
　果たして、自分はこのように七面大明神に心からお給仕しているのだろうかと、被災された方々のお心に、あらためて信じることの価値を教えられました。七面大明神を自らの御守護神として信じ切れる人々の生き様が、いかに尊く雄々しく、周りの人々に勇気を与えるものであるかを知ることが出来ました。
　まさに七面大明神は、皆様お一人お一人のための、末法の世の真の御守護神であります。お題目の御修行、登詣の御修行により必ずや七面大明神が御分体を遣わされ、皆様のお心に叶うお力を頂けるものと確信しております。
　別当以下山務員一同、さらなる七面大明神の御威光倍増のため、報恩事業の円成に邁進いたしますので、何卒ご理解、ご助力をお願い申し上げます。