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七面山別当より別当 長谷川 寛清
七面山での出会いの奇跡(みのぶ誌2012年7月号より)
 七面山では、通常電話にてご参籠(宿泊)の受付をしております。毎月お参りに来られる方、一年に一度の方、何十年ぶりに登られた方、そして初めて参拝される方など、いろんなご縁でご信徒の方が登詣されます。慣れている方ほど、天候や仕事の都合も考慮されて、直前に電話をかけてこられます。勿論、お互いがその日に登詣することを知るよしもありません。
 別当として2年3カ月が過ぎ、深く感じ入っていることがあります。七面山では、出会いの奇跡があるということです。若い頃共に修行した人と、数十年ぶりに会えたと喜んでいる方や、北海道と九州の知人が、たまたま七面山で旧交を温める場面など枚挙に暇がありません。また初めて出会い、参道で悩みを語り合う内に、意気投合し、後にご結婚されて家族となられた方もいらっしゃいます。仕事で悩んでいる方は、その悩みが真摯なものであればあるほど、同じ悩みを乗り越えてきた人生の先輩が現れ、貴重な励ましの言葉を受けることが出来ます。
 あらためて考えてみると、人生は等しくこのような大切な出会いの連続になっているのではないでしょうか。素直に七面大明神にお会いしたい、悩みを解決したいという人の思いは、七面山での出会いを通して七面大明神からのご守護が頂けると信じるものです。
 何十年にも亘って、多くの方々を七面山へと導いてきた方が、現代の人達に七面山への登詣を勧めると、必ずと言っていいほど、「そこに登ったら、自分に何が起こるのですか」と結果を尋ねてくると話してくれました。現代の合理主義、客観的思考では、どうしても出会いの奇跡は説明がつかないかもしれません。
 「そこに山があるから登るのだ」とは、出会いの奇跡を信じる言葉だと思います。この厳しい時代だからこそ、悩みに直面している方には、七面大明神を信じ、「奇跡」を信じて、ご登詣して頂きたいと願っております。皆様のご登詣をお待ちしております。

※ご登詣・参籠のお問い合わせ
  七面山敬慎院
  電話 0556−45−2551