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七面山別当より
別当 長谷川 寛清
せつなさと感謝に溢れて(みのぶ誌2013年3月号より)
「七面山の神々に好かれるように」と訓示を受け、別当を拝命してより、あっという間に3年の月日が経ちました。不安を抱えながら別当交代式に臨むために登った参道には、雪が舞っていたことが思い出されます。
一昨年春には東日本大震災が起こり、その秋には七面山山麓も百十数年ぶりという大きな台風による増水で、別当も含め十数台もの車両が被害を受けました。そのような状況の中でも、諸堂の傷みを何とかするため立ち上げた七面山本殿・和光門等改修報恩事業には、実に数多くの方々がご尽力下さいました。「本当に出来るだろうか」と心配ばかりしている別当を、何度も助けて下さいました。七面大明神、諸天善神が、正に変化の人を遣わして下さったと思っています。
多くの方のご登詣に感謝致します
大祭の御来光(平成23年9月19日)
本殿の礼盤に登らせて頂き、七面大明神を拝すると、もうあと僅かで交代というせつなさがこみ上げて来ました。同時に、いくら感謝の心を捧げても尽くせ無いほど、報恩謝徳の思いが溢れて参ります。
執事さん達にも、本当に助けられました。どんな時にも率先して行動してくれ、山務員にも言いにくい事をどんどん叱ってくれました。「歴代の執事さんで、こんなにうるさい人は初めてだ」という座敷番の言葉は、本当の誉め言葉だと思っています。従業員もその叱咤激励に良く応えてくれました。そして何より登って下さる方々の心が素晴らしかった。あの年齢で、あのお体で、どこにそんなお力があるのだろうかと、感嘆するほどの七面山への思いをいつもそのお姿で見せて頂きました。
100年ぶりに改修された和光門
大祭でのご祈祷(右から)江口・望月・小松執事
神力坊久本徳明上人、座敷番の望月菊造番長、桃葉軒の佐野秀雄さん等、今は亡き方々にも、恩ある方が何人もいらっしゃいます。あらためて、お世話になった全ての方々に心より御礼申し上げ、退任のご挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました。