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七面山別当より
別当 樋口 是亮
就任ご挨拶(みのぶ誌2013年5月号より)
去る3月31日、七面山敬愼院にて、身延山久遠寺小山信正財務部長を御導師に迎え、別当交代式を経て、第120代の別当を拝命いたしました。当日は小雨模様の寒い日でありましたが、多くの方々にご出席を賜り、この場をお借りしてお礼を申し上げます。
思えば30年ほど前に、大学を出て初めて勤務したのがここ七面山でした。当時、私の父が110代の別当を拝命しており、お手伝いする形での勤務でした。
覚えなければならないことがたくさんあり、また、お勤め時における読経の速さについて行けず、まさに余裕のない日々を送っておりました。本来の仕事である七面大明神にお仕えし、また、参拝されるお客様に満足のいくご参拝をしていただく、という本分をおろそかにするような心の状態であった気がします。
そうしたときに、当時、執事長を務めておられました前宗務総長の小松浄慎執事より「このお山に来る人は、一人一人それぞれの思いを抱いて登ってくる。遊びで登ってくる人はいないんだ。だから真剣に向き合って、心から接しなさい」と、諭されました。自分のことだけで頭がいっぱいの私に、活を入れて下さったのであります。以来、常にそのことを念頭に置いてお勤めをさせていただいた記憶があります。
30年を経て敬愼院に勤務させていただくにあたり、再びその訓辞を強く念頭に置き、心より努力、精進する覚悟を抱くとともに、山務員一同にも周知徹底して参る所存であります。
また、前任であります長谷川別当様が、大変すばらしい業績を残され、七面山に対する熱い思いがそこここに感じられます。長谷川前別当様が植えられました善根の種を、私が枯らすわけには参りません。山務員一同、精進して、結実させてゆく覚悟でございます。
これからも何卒よろしくお願い申し上げ、就任の挨拶と代えさせていただきます。
第120代別当 樋口 是亮
執事 吉村 是修
会計執事 林 是乾
主事 近藤 玄純
山務員一同