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七面山別当より
別当 望月 浄教
謹んで新年のご祝詞を申し上げます(みのぶ誌2015年1月号より)
旧年中は、ひとかたならぬご厚情を賜り心より御礼申し上げます。
早いもので、別当拝命より二度目の新年を迎えることが出来ました。また、本殿荘厳・格天井修復の報恩事業も大過なく順調に進捗しております。これもひとえに遠近各地より御参詣下さいます、御寺院の皆様、御信徒の方々のお陰と、深く感謝しております。
一方、昨年を振り返りますと、2月に関東を襲った大豪雪を初めとして、秋には御嶽山の噴火、集中豪雨による土砂災害、記録的な台風、長野県を中心とした大地震、阿蘇山の噴火等、数え上げればきりがない程、それも記録的な大災害が重なった年でありました。
自然の脅威の前での人間の力の無さを思い、現代のように科学が進歩し、災害予測ができるようになっていても、それは変わらないと痛感しました。
しかしながら自らが無力であるからこそ、自分の目には映らないものを信じようとするのではないでしょうか。本師釈迦牟尼仏、日蓮大聖人、七面大明神、法華経中常住の諸天善神、並びに日本国中の神祇、命を頂いた父母、ご先祖様に御守護を頂いている、大きな力を頂いていることを思い、一日一日を生きていること、命を頂いていることに感謝し手を合わせる、それこそが祈りの姿だと思います。
また同時にどうしようもない状態であっても、復興していこうという逞しさもあるはずです。これは、再生の修行でもあると思います。被災された方々が、力を合わせ立ち直ろうとする姿に、七面大明神は御加護を下さると信じております。
被災地の方々のみならず、多くの法華経、御題目に出会った方々が、よりよき道を歩んで頂けます様、また七面大明神の御守護・御加護が皆様に届きますよう祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。
九拝
※参籠修行・お開帳・各種祈願回向・本願人制度等のお問合せ
七面山敬慎院
電話 0556−45−2551