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七面山別当より
別当 望月 浄教
清浄ということ(みのぶ誌2015年5月号より)
先のお彼岸には、多くの御信徒の方々に御参籠を頂き真に有難うございました。残念ながら、御中日の御来光は拝せませんでしたが、御信徒の皆様と共にお題目の修行をさせて頂きましたことを深く御礼申し上げます。
私達は年に二度の機会だからと、富士山山頂からの御来光をどうしても「見たい」といった欲が出てしまうものです。
法華経の中に「六根清浄」という文言がございます。これは私たちが持つ、眼、耳、鼻、舌、身、意(心)を正しく保とうとするものです。
人は普段の生活の中で、この六根が曇ってしまうことがままあります。先入観や思い込みによって曇ってしまうのかもしれません。昔から毎日変わらず御来光は出ており、今回拝せなかった分、目で見ることより心で感じて頂きたく存じます。
七面山には、普段使っているものが突然使えなくなる、ということがあります。水源に問題があれば水は出なくなりますし、夏になれば、落雷による停電もございます。索道が止まれば物資は上げられませんし、電話線が断線すれば、参道を歩いて連絡をとらなければなりません。昔は苦労を重ね、何事も人の手で行ってきたものです。その大変な思いをされた先師の方々が、後世の私たちのために、水源、電気、索道、電話、といった便利なものを残して下さったものと存じます。
七面山は車で登る事が出来ず、参籠御修行は、相部屋での就寝、肉、魚の無い精進の料理、石鹸の使えない入浴となります。こういった事を通して、いつも当たり前と思っている事、毎日夜が明け日が昇ることも、本当は有難いと感じて頂き、自分自身の六根を清浄にする御修行の一つとして頂ければ幸いです。
九拝
※参籠修行・お開帳・各種祈願回向・本願人制度等のお問合せ
七面山敬慎院
電話 0556−45−2551