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七面山別当より
別当 望月 浄教
報恩事業落慶式にあたり(みのぶ誌2016年5月号より)
一昨年より発願致しました、七面山本殿(摩尼殿)荘厳並びに格天井修復報恩事業も、5月18日をもって落慶式を迎える運びとなりました。これもひとえに、日頃より御丹精を頂いております、御信徒の皆様のお陰と心より御礼申し上げます。
さて、今から240年前の10月11日、七面山で火災が起こりました。その際伽藍は焼失し、御会式の為に参詣されていた方々が多数亡くなるという、大変痛ましいものでした。それから間もなく、七面山伽藍を再建にとりかかるのですが、要した月日は、4年という驚くべき早さでありました。それは御信徒の方々が、一日も早く七面大明神の鎮座する御社を建立したいという思い、また七面山を護る方々が、御信徒をお迎えする場所を整えたいという気持ちが相まって、それだけの早さの再建に繋がったのでしょう。
此の度修復事業に際し、格天井の飾り金具を取り外したところ、そこには、当時の修復に関わった方々の祈願ではなく、数多くの先祖供養の彫金が施されていました。
七面山は祈願成就の山と言われ、多くの御信徒の方々が自らの願いを胸に厳しい山道を参詣下さっております。一方で、その厳しい参道を通じてご先祖様を感じ、共に登詣修行をし、追善を祈ってきた場所でもありました。
今こうして七面山摩尼殿の修復をさせて頂くにあたり、当時の御信徒や、七面山を御護り下さっていた方々の思いや信仰を改めて目の当たりにする機会を頂きました。その思いを繋げ、未来永世に七面大明神の御威光を広げるべく、私ども一層の精進を重ねて参ります。
七面大明神に皆様の今までの姿をご覧になって頂き、知らないうちに積もった罪障や因縁を解消し、新たな決意と大いなる御加護をお持ち帰り頂く。新たな摩尼殿が、そのような修行の場になれば、これに勝る喜びはありません。
九拝
※参籠修行・お開帳・各種祈願回向・本願人制度等のお問合せ
七面山敬慎院
電話 0556−45−2551