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七面山別当より別当 望月 成浩
お彼岸を迎えるにあたり(みのぶ誌2017年3月号より)
 春と秋に営まれるお彼岸は日本特有の行事のひとつです。春分と秋分の日を中日としてその前後の3日合計1週間の間に行われます。
 この行事は仏教の篤い信奉者と知られる聖徳太子の頃に始まったといわれております。その後朝廷で営まれるようになり、江戸時代には庶民の間でも年間の行事として広まりました。お彼岸とは、文字通り「かなたの岸」「向こう岸」という意味で悟りの世界です。これに対して、「こなたの岸」「こちら側の岸」である此岸は私たちのいる迷いの多い世界で、彼岸と此岸の間には煩悩という名の広大で深い大海が横たわっています。
 お彼岸という言葉は「到彼岸」を略したもので、此岸から彼岸へ到る・渡るための仏道修行の大切さを心に刻むための期間です。
 特にお彼岸中は、ご修行の強化週間でもあります。法華経を信じ、お題目を唱え、50丁の参道を一歩一歩踏みしめ七面大明神に導かれてのご修行は本当に尊いものです。
 山務員一同、七面大明神の神力が1人でも多くの方に広がり願いが叶いますよう精進させて頂きます。
 ぜひ御参詣・御参籠賜りますようお待ち申し上げております。
合掌

※参籠修行・お開帳・各種祈願回向・本願人制度等のお問合わせ
   七面山敬慎院
   電話 0556−45−2551