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七面山別当より
別当 望月 成浩
退任挨拶(みのぶ誌2019年7月号より)
只只、感謝
この度、平素より七面山に想いを寄せて下さる御寺院様・御信徒の皆様の多大なる御支援・御丹誠のお陰をもちまして6月18・19日七面大明神御縁日の吉祥に七面山幣殿荘厳、格天井修復報恩事業落慶式を盛大に厳修させて頂きました。ここに心より厚く御礼申し上げます。
平成28年8月1日別当を拝命してより、まさに光陰矢のごとし、不安を抱えながら別当交代式に臨んだ事がつい昨日の出来事のように思い出されます。特に昨年中は全国でも大災害が続きました。七面山でも9月初旬の台風21号、24号による41丁目〜42丁目間参道の崩落等、今までにない大きな災害にあいました。七面山関係の皆様に御心配等頂きました。しかしそのような状況の中でも七面山報恩事業、報恩納経には多くの方々から御尽力を賜りました。
大祭で挨拶する望月別当
朗師堂に奉安された須弥壇壁画(一の池ノ図)
そして、平成31年日朗聖人700遠忌、お万の方女人踏み分けの祖400年を迎え七面山院内法要を執り行いました。5月1日より時代は平成から令和になりました。
時間の経過は本当に早く、本殿の礼盤に登座させて頂き、七面大明神を拝すると、あと僅かで退任という寂しさを感じるようになりました。
本当に感謝、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
各執事さん・山務員・従業員の皆々様に言いにくい事も、別当として言わせて頂きましたが、すべての事を受け取めてくれた事、本当に感謝申し上げます。
修復された幣殿天上画
大祭で行われた大衆法楽加持
七面大明神からお試しを頂く度に必ずや変化の方が現れ、助けを頂いて参りました。法華経、御題目を信じて行ずれば、必ず七面大明神が答えを出して下さいます。七面山は日蓮宗信者の生きた道場として活用され、南無妙法蓮華経の唱題の念力により、一草一木一塵に至るまで、全山が妙法浄化されています。七面大明神の御守護の恩徳に報いるためにも、未来永劫、この霊山を美しく伝えていくことが我々の願いであります。
最後になりますが、御世話になった全ての方々に心より感謝、御礼申し上げまして、退任の挨拶とさせて頂きます。本当にありがとうございました。
合掌 九拝