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七面山別当より別当 内野 光智
浄化槽完成しました(みのぶ誌2023年1月号より)
 七面山山上より謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 昨年9月30日、汚泥脱水機完備合併浄化槽設置の全作業工程が終了、10月1日、施工(株)西原ネオより引渡し説明を受け報恩事業が完遂しました。10月24日(月)内野日総法主猊下御名代小澤恵修庶務部長様に御導師をお務め頂き落慶法要を挙行しましたところ、10月にもかかわらず翌日は雪が舞い、殊更に無事の法要挙行に安堵致しました。
 コロナ禍において誰もが経済的疲弊を余儀なくされるなか、御寄付下さいました皆様に心より篤く御礼申し上げる次第でございます。
 思い返せば令和元年8月、浄化槽新設の必要性を認識するも、事の進め方がわからず、大勢の方が親身に相談に応じてお力添えを下さいましたこと誠にありがたく敬服の至りでございます。
 関係各所より頂いたご指導のもと令和3年7月施工方法を決定し、翌年春の工事着工に向けて本格的な準備が始まるも、工事従事の方たちの1日3度の食事や宿泊場所の確保など、一般参籠の方が多い時はどうなってしまうかと不安がありました。しかし、コロナ感染拡大の状況が重なり参籠の方が少なく、作業が大方終わりに差し掛かると感染数が減り、参籠の方が増え始めたのは、頃合いを見計らった七面大明神の差配でしょうか。
 膨大な建築資材を索道にて運搬し、山間部の閉塞感漂う場所柄と限られた重機や建築道具で、梅雨時を挟む施工を計画通りに進める(株)西原ネオおよび関連業者の苦労は予想を遥かに越え、肉体にも精神にも疲弊が重くのしかかるなか能く作業に従事し、見事完成に漕ぎつけて下さいました。
 コロナ感染による工事の中断や停滞がなかったことは、七面大明神はじめ諸天善神のご守護の顕れであり、ご信者の皆様のお題目の功徳のおかげであると甚深なる感謝を申し上げます。
 尚、3月31日別当任期終了を迎えるにあたり、任期中皆様から頂きました沢山のご芳情に重ねて御礼を申し上げる次第でございます。