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七面山別当より別当 内野 光智
お会いする(みのぶ誌2023年4月号より)
 朗らかな日差しに心地よさを感じる2月23日午後1時、久遠寺旧書院に於いて内野日総法主様より輪番委嘱を賜り、信徒の皆さま94名、僧侶6名、総勢100名にて七面山敬慎院第一回祖廟輪番奉仕を行い、皆で一心にお題目をお唱えし日蓮大聖人にお給仕を申し上げました。
 通常、輪番法儀は御真骨堂で執り行われますが、コロナ禍ソーシャルディスタンスを考慮し、経席等を移動して大本堂にて万全の準備を整えて下さった輪番本部職員の皆様に、この場をお借りして心より御礼申し上げる次第でございます。
 七面大明神が日蓮大聖人の説法を聞きに足しげく身延山に出向かれたという由来に基づき、別当就任時より七面山敬慎院として日蓮大聖人に面奉する機会を思慮するも人が寄り集まることが憚られ、3年の年月を経てしまいました。奇しくも日蓮大聖人が身延に御入山されて750年の慶年に当たりましたことは、法の縁にお導きいただいたと殊更に感慨深く、まして大勢の皆さまとこの機会を共にすることできましたことは喜びに堪えません。
 また、別当室に安置している七面大明神の御尊像も下山され、久遠寺と御廟所にご一緒に詣でていただき、近年お体の御都合などで七面山に登ることが適わない方たちが御山の息吹の一端に触れていただけたことは別当はじめ職員一同にとりましても非常に嬉しく、充実感を得る御褒美を頂戴いたしました。
 5月、コロナウイルスの感染症法上の分類が第5類に引き下げられるということで、登詣を躊躇なさっていた方々も気兼ねなく七面大明神にお会いしにお参りいただきたく、また各地では地震や戦争により混迷に陥る人々が数多にて、世の安寧をお祈り頂きたく存じます。
 非常事態が続く最中、沢山のご芳情を御山に向けて頂きまして誠にありがとうございました。
 次期別当代にも変わらぬ御厚誼を宜しくお願い申し上げ、退任の御挨拶とさせていただきます。